メディアで軽く引き合いに出ていたので手に取ってみた。京大で文学を学ぶ学生が召集され、海軍でパイロットとして育成されるところから始まる日記形式の小説。
はだしのげんから硫黄島からの手紙までいろいろ日本軍ものにふれてきたが、リアリティがダントツですごく、当時の世界観に引き込まれた。当時の世相、軍隊内の様子等が、学生グループの各個人の視点から描かれ、仮想追体験としてすごく体験できる。
これだから読み物独特の、読者の想像力に任せるというやり方は素晴らしいと思わせられた一冊。例えば映画にしたところで、相当な作りをしなければ伝わらないと思う。